Fly Wheels Issue #202012年10月26日 22:19

Fly Wheels #20の発売がいよいよ明日に迫りました。私が撮影した4台のクルマが掲載されております。前号に引き続き、発売日に先駆けて本誌には掲載されずにお蔵入りとなった写真を紹介したいと思います!



SATO MERC


登場を待ちわびておられた読者の方も多いのではないでしょうか。私も撮影を心待ちにしていたSQUARE KUSTOMS製作のチョップドマーキュリー。愛知県のとある港での撮影です。錆びれた重機、先に見える水平の道路、手前に延びる白線、そしてSATO MERC、それぞれがジグザクと混じり合うバランスを考慮してこのカットは撮影されています。本誌での一番の見所は、美しくチョップされたラインを表現した真横からのカットです!! サイドを暗く抑え、トップから光を当てることでボディラインを強調するように撮影しました。ここでは掲載しませんので見逃さないでくださいね!



ORIENTAL SHARIOT


台風襲来の前日に1960年型インパラ、ORIENTAL SHARIOTの撮影は行われました。取材終盤のこのリアカット撮影時には小雨模様となり、水気に弱いストロボ機材が撮影終了までもってくれるか心配でしたが、雨脚が強まることはなく無事に撮り終えることが出来ました。一見して'60年型インパラ? と考えてしまうほど細部に渡ってKUSTOMされた造り込みには驚嘆させられます。オリジナリティ溢れるフロントフェイス、完璧に仕上げられたインテリアやトランクはぜひ本誌にてご覧ください。そして記事を読んでオーナー光永さんのこだわりにぜひ触れていただきたいです。撮影後お話させていただいて本当に勉強になりました。



48B


北海道に住む田能村氏が走らせる'26年型のT。ロケ地となったのは実は北海道ではなく東京の米軍横田基地周辺です。オールズのロケットを積むこのTでの旅の途中、立ち寄った東京郊外にて撮影させていただきました。 アメリカを感じられる横田基地真横でのこの走行シーンは、残念ながら不採用となりましたが、さらにスピードを感じられる別の走行カットが本誌に見開きで掲載されています。 アクセルひと踏みで機材車両をあっという間に追い抜く様を動画でお見せできないのが残念です。撮影終了時には結構な雨が降ってきたのですが、田能村氏は慣れた手つきで雨仕様へと変化させ、こともなげにロードスターを走らせておりました。凄いですこのオヤジさん。



APACHE 9


今号の取材車両でロケ地選びが一番苦労したのはこのアパッチでした。それはこのアパッチがあまりにも低く車高を落とすことが出来るからです。画創りをする上で私がクルマを置きたい場所と、アパッチがベタ落ち出来るポイントが一致しないのです。路面が奇麗な場所を探せば良かったのですが、私が選んだ場所はすべて斜めになっていて、さらにデコボコ・・・。さらにこの日は風も強くて3見開き目の雲の背景シーンでは、幕を持つスタッフが吹っ飛びそうになってました(実際に吹っ飛んでたっけ)。背景にはこだわらせていただだけたおかげで、怪しい雰囲気の作品に仕上げることができました!! 金網越しに撮影したカットは2パターンあったのですが、ボツになるだろうと予想していた金網にピントを合わせたカットが採用されております。私的には嬉しい誤算でした!!


そして最後にもう一枚お気に入りのカット、職人のおじさんです。様々な角度から作業風景を撮らせていただき、ありがとうございました!!


では明日は書店に走り、週末をFly Wheels #20とともにお過ごしください!!